絲山 秋子
孤独は心の輪郭であり、人生に課せられた最低限の荷物なのだー宝くじに当たった河野は仕事を辞め、碧い海が美しい敦賀で独り暮らしていた。ある日、居候を志願する役立たずの神様・ファンタジーが訪れ、奇妙な同居生活が始まる。孤独の殻にこもる河野だったが、彼に想いを寄せる二人の女性が訪れ…。傑作短篇「雉始〓」を文庫初収録。第55回芸術選奨文部大臣新人賞受賞作。